株式会社ネクストレベル

「採寸の壁」を越え、オーダーウエットスーツのEC革命を。ZOZOMETRYが可能にした新たな挑戦

オーダーメイド服 導入事例

2025.07.29

舟橋大吾さん

 

国内屈指のオーダーウエットスーツメーカーであるネクストレベルは、トップ選手から一般サーファーまで、幅広いユーザーに向けて“本当にフィットする一着”を追求してきました。素材、設計、フィット感のすべてにこだわり、最高品質の性能をすべての人に届けるという姿勢を貫いています。

その一方で、事業拡大の壁となっていたのが「採寸」というプロセスでした。対面での採寸が前提であるため、販売の提供範囲は限られ、特に遠方や海外においては高品質な製品であっても展開が難しいという現実がありました。

その壁を越える手段として出会ったのが、ZOZOの事業者向け計測業務効率化サービス「ZOZOMETRY」。今回は、ネクストレベル代表・舟橋氏に、導入の経緯やECでの活用、さらには今後の海外展開のビジョンに至るまで、詳しくお話を伺いました。

 

世界一の品質の日本製のオーダーウエットスーツを世界中に届けたい


— なぜZOZOMETRYを導入しようと思われたのでしょうか?

私たちはオーダーのウエットスーツを作っている会社ですが、世界のトップサーファーたちは「日本のオーダーウエットスーツは世界一」と認識しており、当たり前のように愛用してくれています。設計・素材・フィット感のすべてにこだわり、自信を持って「世界一」と言える製品をつくってきました。ただそれを「どう届けるか」が、ずっと課題だったんです。

— 採寸の課題ですね。

オーダーウエットスーツは、当然ながら一人ひとりの体に合わせて仕立てるもの。そのため、対面での採寸が前提となり、販売できる範囲にはどうしても限界があります。特に遠方や海外のお客様にとっては、どれだけ製品のクオリティが高くても、採寸というプロセス自体が大きなハードルになっていました。

2~3年前からは、遠方のお客様向けに採寸キットを送付して自宅で測っていただく「ソロオーダー」も始めましたが、ユーザーの手間や、サポートにかかるコミュニケーションコストもかかります。

“誰でも・簡単に・高精度に採寸できる方法”がなければ、本格的な拡大は難しい——そう感じていたまさにそのときに、「ZOZOMETRY」との出会いがありました。

 

採寸がすぐに完了、しかも高精度。これは革命だ


— 実際にZOZOMETRYを使ってみた感想はいかがですか?

「これは、ものすごいことになる」と感じました。従来の手採寸では、1人あたり40分、長い方だと1時間近くかかることもあります。ですが、ZOZOMETRYならわずか1分以内で採寸が完了します。

しかも、精度面でも非常に信頼できます。モビーディック代表の保田さんが監修していることもあり、ウエットスーツ特有のシビアな基準にも対応できる測定精度が出ています。

私たちのスーツは、パフォーマンスの最大化のために細部にまで設計上の工夫を施しています。たとえば、肩の可動域を確保するために腕の付け根の構造に独自の調整を加えたり、足まわりにはテーピングのような効果を持たせたりと、機能性とフィット感を両立させるための工夫を随所に盛り込んでいます。

だからこそ、太ももや肩といった、動きに直結する部位の計測精度が極めて重要になります。ZOZOMETRYを使えば、そうした繊細な設計にもきちんと対応でき、自分たちのこだわりをそのまま製品に反映できる。その可能性の大きさには本当に驚かされました。

参考:モビーディック社 インタビュー記事(なぜZOZOMETRYの「精度」は信頼できるのか?)

 

「最高」「信じられない」…従来と変わらないクオリティで作れる


— 実際の選手たちの反応はどうでしたか?

うちのウエットスーツは、五十嵐カノア選手をはじめ、オリンピックレベルの選手たちにも使ってもらっていますが、口を揃えて「最高だ」「信じられない」と言ってくれます。

ZOZOMETRYですでに国内外100名を超える方の計測を行っており、実際に製作したウェットスーツについても、プロサーファーから「手計測と変わらないフィット感だった」と好評でした。

さらに大きな驚きだったのが、アメリカでの反応です。ZOZOのスタッフとともに現地をまわり、最先端ブランドを手がけるメーカーやレジェンド級のプロサーファーたちにこの技術を見せたところ、「これは何だ!?」と人が集まってくるほどの反響がありました。

正直、これまでの常識を覆すような“革新”だと感じました。この購入体験が広がれば、業界全体が大きく変わる可能性すらあると感じています。

 

アメリカでレジェンドサーファーの皆さんに計測を体験いただいた

 

サーフィン業界の「ZOZOTOWN」を目指して本格的にEC展開


— 今後は本格的にEC展開を進めていくのでしょうか?

はい、7月に自社の新しいECサイトを立ち上げます。「サーフショップに行けない」「近くにない」「時間がない」方々に向けて、自宅からでもオーダーウエットスーツを購入できる環境を整えたいと考えています。はじめは、ZOZOMETRYとソロオーダーを組み合わせながらですが、徐々にZOZOMETRYのみで提供できればと考えています。

このサイトは、最初はネクストレベル製を扱っていき、将来的には他メーカーさんのブランドも取り扱い、「サーフィン業界のZOZOTOWN」のようなプラットフォームにしていきたいと考えています。

— 従来の販売店との関係性はどう考えていますか?

そこはしっかり配慮しています。ECサイト上で商品を選ぶ際に、「所属ショップ」を指定できる仕組みにしているんです。指定された店舗には販売手数料がバックされる仕組みで、そのショップに商品が届いたり、販売点にて他のアイテムを購入する導線にもなるように設計しています。既存の商流を飛び越えるのではなく、共存共栄のモデルとして機能させたいんです。

 

ZOZOMETRYを活用した今後の事業戦略について語る舟橋氏

海外でも本当に必要としている人に、届けられる環境がようやく整った


— 海外展開についてもご検討中でしょうか?

世界市場は、いま本当にチャンスだと思っています。トップサーファーたちの間では、日本製のウエットスーツは「世界一」という共通認識がありますし、実際に日本製を着てくれる海外選手も増えている。

でも、現状ではまだ既製品が主流で、体に合わないスーツを無理やり着て戦っている選手も多いんです。サポートが行き届いていないし、ぼろぼろのスーツで海に入っている人もいる。

だからこそ、「本当にフィットしたスーツを、本当に必要としている人に届けたい」という想いは、ずっとありました。

— その壁を、ZOZOMETRYで越えられたと。

まさにそうです。ようやく、こちらから積極的に届けていけるフェーズに入ったなと感じています。

 

選手との信頼関係と、“サーファーがつくる”モノづくり


— ネクストレベルという会社の“哲学”についてもお聞かせください。

“世界一のウエットスーツを作り人々を幸せにする”という企業理念で活動しています。うちのスタッフは全員サーファーなんです。やっぱり「自分たちが本当に着たい」と思えるものを、自分たちの手でつくることに意味があると思っています。しかも、オフィスが海のすぐそばなので、つくったものはすぐ試せる。開発と検証をその場で回せるから、改善のスピードも精度も格段に違います。

開発陣がサーフィンをしていて、開発現場が海に面している。この2つがそろっていることで、次々と新しいチャレンジが生まれるし、どんどん製品が進化していく。うちはそういう会社です。

たとえば五十嵐カノア選手との取り組みもまさにそうでした。2016年頃から1mm厚のスーツを一緒につくるプロジェクトが始まったんですが、トップ中のトップだからこそ要求もものすごく細かいんです。でも、うちのスタッフも「もっと良くできるんじゃないか」ってむしろ燃えるタイプで。ひとつひとつ応えていくうちに、自然と信頼関係ができていきました。

カノア選手はアメリカ・カリフォルニア育ちのサーファーで、2018年に日本国籍を取得しました。東京オリンピックで日本代表として出場したことをきっかけに、「もっと日本や日本の技術の良さを世界に伝えたい」と考えるようになって、今では彼自身がネクストレベルのウエットスーツのことを世界に発信してくれています。彼はリサイクルや環境保護への意識も高くて、そういう価値観も含めて共鳴して、サーフの世界全体が「自分に合った一着」を求める方向に進みつつあると感じています。

 

ネクストレベルのオフィスからは、テストの舞台となる海がすぐそこに広がっている。

 

世界一のウエットスーツを、世界中のサーファーに


— 最後に、今後の目標について教えてください。

ZOZOMETRYの導入は、ネクストレベルにとって、届けたくても届けられなかった価値を解き放つ挑戦です。技術、情熱、そしてサーファーとしての感性。そのすべてをかけて、“本当にフィットする一着”を、これからも世界中へ届けていきます。

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